天の川の使いとの往復書簡
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Date: 200●/07/07 22:54
To:ミエちゃん
From:miao
東京は雨の七夕
織姫の涙だって
あのとき
青森で一緒にお願いをしたよね
時間は滝のように
流れ落ちていたのに
この4年間 わたしがただ
立ちすくんでいただけ
願い事 叶えないまま
あなたが遠くいることは
かえってよかったのかな
きみの強さの半分もあればと
ひそかに思った
天の川に のぼりたい
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Date: 200●/07/07 23:07
To:miao
From:天の川の使い
寝ぐせがあると一日ブルーでさ。
・・・なんて繊細な心を持っていたのは
中学生の頃まで。
髪の毛を気にするどころかいつのまにやら
豚の毛のようにたくましく雑で
いいかげんな人間に成長してしまいました。
月日は流れて今年もまた七夕。
願いは一つもかなっていないし、
まず何を願ったのかすら覚えていない。
このていたらく、ていたらく。
でも、それでいいんさ。
人は存在することに意味があるんだから。
存在してくれることに、ありがとうと
言いたい人たちが、私にはいっぱいいます。
天の川の使い
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記)
2年ぶりにわたしの妹分のミエちゃん(ロンドン在住)に会った。
わたしにとってとても大切な人。
美人は性格が悪いというのは嘘。
どんな言葉でもミエちゃんを言い表せない。
彼女はSENSE AND SENSIBILITYそのもの。
ミエちゃんの腕に顔をうずめて、一緒に過ごした時間は今宵に蘇った。
天の川の使い
七夕じゃなくても またいつか 月の灯りの夜に