沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一〜四



やっと全四巻を読了。
いやいや、長かったけど、長さを感じさせないほど面白かった。
読みはじめてから、すぐにハマってしまった。
夢枕獏さんの作品を読むのは、『陰陽師』以来。
相変わらずうまいし、読みやすい。
登場人物や、時間、空間すべての雰囲気を出し切っているし、
「禅」に似た対話も見もの。
もっとゆっくりと味わいながら読むべきだったが、
一体、どうなるのか、内容が気になって一気に読んだ。
本作を読んで、すっかり「空海」ファンになってしまった。
仏教の信仰が深い台湾でも、「弘法大師空海」は知られているので、
とても親しみさを感じた作品である。
夢枕獏さんが自画自賛したように、傑作です!