終業式/姫野カオルコ


終業式 (角川文庫)

終業式 (角川文庫)


メガネ美人から借りた本。
姫野カオルコの本を読むきっかけはメガネ美人がすすめてくれたから。
最初に読んだのは『ツ、イ、ラ、ク』。
読み始めたときに、登場人物たちは小学生時代だったけど、
なんとも言えない嫌な子どもに思えたので、本当は読みづらかった。
でも、途中から一気に面白くなってきて、
読み終わってからもまるで熱みたいにしばらく頭の中に残ってて、
もう一度読みたいので、結局買ってしまった。
それから姫野カオルコの本を何冊か読んだけど、
それほど心に残る作品はなかった。
たぶん、『ツ、イ、ラ、ク』は強烈すぎたかもしれない。

そして、久々に面白いと思ったのはこの『終業式』。
本書は全部手紙とう形で書かれたストーリーなのた。
メールも携帯もない時代で何かを伝えるとしたら、
やはり手紙かハガキになるでしょ。
今の時代、手紙をもらう機会ってあるだろうか?
『始業式』は普通の高校生たちが大人になっていく過程を描いているだけなのに、
懐かしい半分、大人になっていくのってちょっと哀しくも思える。